リラーン、アーベンドから離れた地に
二人の男女が暮らしていた。女はテーブルに座り水を飲んでいた。
その女は金髪で髪を束ねていた。
「・・・こう言う生活も・・・良いかもしれないわね」
綺麗な水に澄んだ空気。食事をするのは大変だけど生きている実感がある。
「・・・もう30日くらいかしら?」
ふっと考える。随分遠くまで来たのかソレとも・・・
そう考えていた時豪快にドアが開き激しく音が出る。
その男が何かを見つけて帰ってくる時のいつもの音だ。
「相変わらずうるさいわね。今度は何を見つけてきたの?」
優しく笑いその男の方をみる。男は黒髪で中肉中背爽やかな顔つきなのか微妙な所だ。
女にそう言われ男はいやらしい笑い方をする。
「スゴイのを拾っちゃった!」
男はそう言った。彼は正直者だ。彼にとって本当にスゴイのだろう。
「何を拾ったの?」
女は男に優しく静かに聞いた。
「なんだと思う?」
男がはぐらかす。
「あら?もったいぶって良いのかしら?」
ちょっと女は威圧的に笑顔で言った。
どうやら男はこの女に弱い様だ。
「あ、ゴミン。聞いて驚かないでよ〜拾ったのは・・・」
男はすぐに話す。女は水を飲む。
「オーガニクス。」
女は豪快に水を吹き出した。
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