過去編 第四話:「しょうがないんだ。」


冷え切った空気の冷たい壁に囲まれた場所で
男はコンピューターをたたいていた。
「・・・道連れが俺だと不服だろうが我慢してくれ」
彼の後ろには番号が書かれた円柱状の物がいくつかあった。
「宇宙に流せばデブリ(ゴミ)にみえるだろ。誰も見つけられまい」
そうして男が操作をすると機械音声が聞こえた。
「実行コード確認。ポッドを打ち上げます」
男は軽くうなずき「12」と書かれたポッドに入った。
「もし・・・オーガニクスが目覚める事があれば俺が・・・」
中には巨人がいて近くに青白く光る箱があった。
「エラーが起きない限り目覚める事はないと思うが・・・」
そう呟き男は服を脱ぎ青白く光る箱の中へ入った。
「・・・もし目覚めた時は戦う事になる。皮肉だな」
蓋が圧力音をだし閉まる。
「11打ち上げ終了。12打ち上げます」

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